長らくお待たせして申し訳ありませんでした。

こちらは広告風鉄道写真ということですが、ちょっとSLが分かりづらいですね。
絞りをもっと絞って撮り、SLの形をもう少し分かるようにした方が良かったでしょう。

手前の虫にピントを合わせて列車をアウトフォーカスという手法は良いと思います。しかしながら虫が小さいため樹の存在感が大きすぎますし、列車に掛かっているツルのようなものも邪魔で気になります。

こちらも稲にピントを合わせて列車をアウトフォーカスにしていますが、このような構図の場合は主題と副題を対角線上においた方が画面がまとまります。
もう少し立ち位置を左にして列車もこのカットあとくらいが良かったでしょう。

後ろ姿の写真は（一応）肖像権には関係ないので皆さんよく撮られています。しかしただ列車と絡めて撮れば良いというものではありません。
後ろ姿で顔が見えなくてもどんな表情をしているのか分かるような写真を撮らなければ全く意味がないでしょう。
あとはやはり勇気を出して声をかけて堂々と撮らせてもらう方がお互い気持ちが良いと思います。

手前に穂をボカして入れて列車を撮っており、とても爽やかなイメージが伝わってきます。
欲をいえば空の部分もボケで覆い、画面全体を白くした方がより爽やかになったと思います。

緑のなかで列車を捉えていますが、今ひとつ狙いが中途半端です。せっかくの緑なのでもっと絞りを浅くして低い位置から狙い、作品5のように手前の葉っぱのボケを画面に入れるか、もしくは手前の葉っぱにピントを合わせて列車をアウトフォーカスするような工夫が必要でしたね。画面右の標識も不要でした。

いろいろな写真を撮られているタッキーさんですが、ここのところ狙いと仕上がりが空回りしているような気がします。撮り方を決めたらそのように即撮るというのではなく、今一度画面内をよく見渡して狙い通りの構図になっているか、邪魔なものは入っていないかなど確認作業が必要かと思います。作品というものは早々撮れるものではありません。じっくり納得がいくまで粘って仕上げるようにした方が良いかと思います。頑張ってみてください。