タッキー　氏の作品

作品１


 


手前の花にピントを合わせ、奥を走る機関車をアウトフォーカスにしています。発想は大変良いのですが、構図が少々雑でしたね。
画面左の花の茎が大きくて存在感がありすぎ、ちょっと圧迫感を感じます。ここではこの茎は排除した方がスッキリとしたのではないでしょうか？　　加えて機関車に伸びてかかっている弦もないほうが良いでしょう。


















作品２


 


のどかな風景を入れたスナップ写真ですね。狙い目は良かったのですが、ここでも構図に一工夫欲しかったところです。
農作業をしている人たちと列車の位置がちょっとかぶりすぎですね。もう少し下から狙い、背景の青空にこの人たちがくるようにフレーミングすれば、もっと伸びやかな絵になったでしょう。













作品3



 


こちらの作品も作品1同様に、列車はアウトフォーカスになっています。アウトフォーカスは表現方法としては良いのですが、個人的にはもっとメリハリをつけた方が良いと思います。つまり主題にグッと寄って、副題となる列車は思い切ってボカすということです。

この場合ですと、大胆にこのような捉え方ではいかがでしょうか？


















今回タッキー氏はたくさんの作品をご応募いただきました。すべてをここで紹介することができませんので、上記の作品を添削してみました。
また、添削する必要のない素晴らしい作品もご応募いただきましたので、ここでご紹介させていただきたいと思います。



作品4







作品5

総評 さまざまな手法を使い、いろいろな表現方法で鉄道を捉えているタッキー氏。その多才ぶりには頭が下がる思いです。基本はありますが、鉄道写真は自由に撮ってこそ楽しいもの。今後の大いなる飛躍を期待しています。