湘南本多　氏の作品

作品1

先日、オランダ・ベルギー・ルクセンブルクを訪問しました。念願の欧州列車の旅でした。その時の作品です。　全作品自分なりにトリミングをしたつもりです。また、グルジア構図を意識したつもりです。よろしくお願いします。

アムステルダムの路面電車はすごいです。特に朝の駅前はラッシュです。そんな雰囲気が伝えられればとシャッターを切りました。

確かにオランダアムステルダムは路面電車が発達していますね。ラッシュを撮影したということですが、しかしながらこちらの作品だと列車の存在が強すぎてラッシュのイメージが伝わってきません。
もっと列車から離れ、周りの様子を取り入れた方が状況がよく分かったのではないでしょうか？

以下、イメージです。ご参考まで

作品2

オランダの鉄道車両には、ごく当たり前に自転車が積み込まれます。専用車両ではなく乗客と一緒に乗り込みます。中には専用のフックが備えられていました。

日本の一部地方私鉄ではサイクルトレインも少し見られますが、オランダでは当たり前なんですね。ホームから自転車を積み込む様子がとても良く分かります。順光の作品もありましたが、写真的には逆光でシルエット気味に捉えたこちらの作品の方が良いでしょう。スクエアにトリミングしたことも主張をハッキリとさせ、大変素晴らしいと思います。

作品3

時刻は午後5時頃シャッター速度はともに/640、絞りは10　ホワイトバランスは自動です。
今回はraw+ｊｐｇで保存しましたが、rawの処理が未熟のため、ｊｐｇ版で処理して応募しました。画像処理等のアドバイスもお願いします。

石造りの橋梁というところがいかにもヨーロッパっぽいですね。構図からいうと画面右端の架線柱はカットすべきでしたね。

RAWの処理に関してですが、現像処理が上手いから凄いのではなく、処理はできるだけしない方が良い写真（データという意味で）です。ですから撮影時が一番大事で、撮影ではどうしようもなかったことを画像処理で補うというイメージを持っておくと良いでしょう。
ですからまず撮影時のホワイトバランスですが、日が射しているので「晴天」（Nikon）で撮られると良いと思います。あとは露出アンダーと思われますのでRAW現像の時に明るさやコントラストを調整し、色のくすみを取りましょう。幸いこの場合は列車に白い部分がありますので、ここが白になるように、場合によってはカラーバランスを調整するなどして補正すればよいでしょう。

作品4

近所の東海道線です。藤沢ー辻堂です。家路を急ぐイメージが伝わっていれば・・・と思うのですが。

大変きれいな夜間撮影ですね。もう暮れかけた空の上に輝く三日月が印象的です。ほぼ完璧なのですが、露光をはじめる時間がもうほんの少し早かったら言うことはなかったでしょう。
ただし欲を言えばという意味で、このままでもとても素晴らしいと思います。

総評	RAW現像は手を加えてもほとんど画像が劣化しないというメリットがあります。ですがその作業はあくまで救済ということで、これらの処理はしない方が良いのです。極端な話し、何も手を加えないでRAW現像をして大丈夫なのです。逆をいえば、適正露出と適正な構図で撮影することが究極ということになります。現像ソフトで画像を開き、自分のイメージと異なっていたらコントラストや明るさ、色味などをほんの少し補正してあげるくらいでないと、撮影時に何を考えてシャッターを押していたのか？　ということになりかねません。現像時に加工できるからいいやという考えではなく、撮影時に完璧なデータを作ることを最優先してみてください。